「長野事業所」パンフレット【2022年6月】

長野事業所のパンフレットを作成しました。
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訪問入浴を終えるにあたって

平成12年4月開始の介護保険制度と同時にスタートした訪問入浴事業(当初の2年間は、「NPO法人こすもけあくらぶ」の前身である「コスモケア長野」として事業を実施)の訪問回数は、これまで6,000回を超えています。
NPO法人が運営する訪問入浴事業者としては県内唯一であり、利用者の減少から社会福祉協議会はじめ多くの事業者の撤退する中、開所以来20年間にわたり一度も中断することなく事業を実施してきました。

事業開始の際に思い切って購入した高額な訪問入浴車は、現在も現役で活躍しています。
とはいっても、既に部品の在庫もない状況なので、いったん修理が必要になると、訪問入浴車の稼働日の合間を縫って専門の技術者が県外から駆けつけ、必要な部品を手作りで加工し、何とか元の状態に戻すという作業の繰り返しでした。
ちなみに、先月凍結で部品が破損した際の修理代は、訪問入浴の事業収入の2か月分でした。

車両の修理が可能で、一人でも利用者がいる限りは何とか事業を続けたい、との訪問入浴のスタッフ共通の思いでここまできましたが、熟慮の末、思い切って今月末(令和3年3月末)で事業を終えることとしました。
最後のご利用者は、長年、毎週水曜日の「こすもけあくらぶ」の訪問入浴を楽しみしていただいていた方です。事業が終了することをとても残念に思われていましたが、市内の別事業者に引き継いでいただくこととなりました。

これまで数えきれない人数の方に訪問入浴をご利用者いただきました。
もともと1日数件の訪問に留めていたこともあり、ご利用者宅での滞在時間もゆったりで、ご家族も交えて世間話に花を咲かせたり、誕生日を一緒に祝ったり、畑で採れた野菜をいただいたり、楽しい思い出がいろいろ残っています。
雪の日には山あいの訪問先まで恐る恐る運転したり、雨の日には雨合羽で重い浴槽を運んだり、暑い日、寒い日、20年の間には大変な日も少なくありませんでしたが、今となっては懐かしい思い出です。

特殊浴槽を完備したデイサービスが普及してきて、訪問入浴の利用は次第に少なくなり、逆に当初はあまり想定していなかったようなご利用の相談も寄せられるようになりました。
回復が難しい入院中のお年寄りが退院することになり、訪問入浴のご利用により、長年住み慣れた自宅でゆっくり入浴でくつろいでいただいき、「来週また来ますね」とのスタッフの声掛けに笑顔で応えてくれた後、次の入浴を待たずお亡くなりになったことが何度かありました。
訪問入浴に限らず、ご利用者がお亡くなりになることは少なからずありますが、訪問入浴については、例外なくご家族から感謝のお言葉をいただきます。
そんなお言葉も励みにしつつ、ここまで続けてきた訪問入浴ですが、今月末をもって事業を終了します。

多くの皆さんのご支援をいただきながらここまで来ることができました。
ありがとうございました。

「サンライズ長野川中島」のすべての工事が終了しました。(2022年5月)

3月に建設工事が完了していましたが、実際の使い勝手を踏まえた追加の整備を行ってきました。
今回、活動室から中庭に降りるテラス兼スロープと敷地東側の塀が完成し、すべての整備が終了しました。
これからの季節、中庭を使った屋外活動が楽しみです。

「ごきげんスペースうえだ」チラシ【2022年5月】

「ごきげんスペースうえだ」の簡単なチラシです。
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【上田事業所】サクランボをいただきました。(2022年5月25日)

「ごきげん」のお隣の家の方から自家製の無農薬サクランボをいただきました。
突然でビックリとうれしさでいっぱいになりました。
開所前から気にかけていただき、利用様にもいつも優しく声をかけていただいています。
スタッフみんなで、ありがたくいただきました。
甘酸っぱくておいしかったです。
ありがとうございました。

「こすもけあ福祉会」の歩み

「特定非営利活動法人こすもけあ福祉会」は、2021年10月27日に変更した新しい法人名です。
それ以前は「特定非営利活動法人こすもけあくらぶ」という名前でした。
法人が長野県知事の認証を受けて設立されたのは、平成14年4月のことです。
はじめは介護保険の居宅介護支援(ケアプラン作成)、訪問介護、訪問入浴の3事業でのスタートでした。
当時はまだデイサービスが今ほど普及しておらず、家庭での入浴が困難な介護度の高い高齢者向けの介護サービスとして、訪問入浴車による入浴介護が注目を集めていました。
NPO法人の立ち上げ時に、家庭での入浴介護に難儀していたメンバーがいたことから、スタート時のサービスには是非、訪問入浴を加えたいと考えました。
調べてみるとびっくりするような車輛価格でしたが、まずは実物を見てみようと訪問入浴車を製造している会社を水戸市まで訪ね、訪問入浴車の開発、製造、普及に関わる社員の皆さんの熱い思いを聞き、その場で導入を決めました。

こちらは20年前の写真です。一番手前に写っているのが訪問入浴車です。
以来20年、実施回数6,000回を超えた訪問入浴は、最後のお一人となったご利用者宅を令和3年3月31日に訪問し、無事事業を終了しました。
訪問入浴車を廃車にするために自動車屋さん運んでいく日に、最後の思い出に写真を撮りました。
当時のホームページに記念の写真と所感(こちらからリンク)を掲載しました。

話は立ち上げ時に戻って、引き続きに事業開始の翌年には定員10人の「宅老所こすもけあくらぶ」を新設しました。
下の写真は、当時の宅老所の玄関です。ご利用者の目を楽しませるようにと、いろいろな草花を植えていました。

駐車場横の玄関へのアプローチには、あやめが咲き誇っていた時期もありました。
駐車中の車も時代を感じさせますね。

単調になりがちな宅老所の毎日を少しでも楽しく過ごしていただきたいと、季節ごとのイベントに工夫を凝らしていました。
当時は芸達者な職員も多く、かくし芸大会のようなクリスマス会は大いに盛り上がったものでした。

開設当時は「宅老所」という新しいスタイルが注目され、いくつもの事業所が開設されましたが、介護保険制度の普及に伴い全国展開の規模の大きなデイサービスセンターが各地に展開されるようになると、どこの宅老所も利用者が減少し、事業を廃止したり解散する法人が増えてきました。
「宅老所こすもけあくらぶ」も同様で、その役割を終える時ががだんだん近くなっていました。
そんな時期に、あるきっかけで松本市の医療的ケア児の支援をしているボランティアの方々から現在の理事長(当時は県庁の職員)に相談が持ち掛けられました。
それは「ボランティアで出来ることには限界があるので、きちんと指定を受けた福祉サービス事業を始めたい。自分たちにはそうした知識が何もないので力を貸してほしい。」というものでした。
途中の話は省略しますが、その要望を受けて出来上がったのが「雲のポッケ」です。

広々とした大空に包まれた建物のイメージから「雲のポッケ」という名前が生まれました。
これまで行政への要望が中心であった重症児と家族への支援の拡充について、支援者と当事者も主体的に関わることができるということを形にした最初の一歩でもありました。

その後「雲のポッケ」の取組を耳にされた長野地域の方たちの活動から「多機能型事業所こすもけあくらぶ」が生まれ、上田地域の方たちの活動から「ごきげんスペースうえだ」が生まれました。
そのあたりのことはこのホームページの中でもご紹介していますが、こうした今の姿があるのも、訪問入浴や宅老所の20年間の歩みがあってのことです。
その事も知っていただけたらと思い、この記事を掲載させていただきました。
(2022年5月28日)

【上田事業所】ごきげん新聞2022年春号

「ごきげんスペースうえだ」が開所して2ヶ月。
事業所の様子をお知らせする「ごきげん新聞」を発行しました。

新聞全体はこちらのPDFからご覧下さい。

以前のホームページから

リニューアル前のホームページには、目立たない場所に「よもやまブログ」というページがありました。
ホームページの来訪者には県外の方もかなり多く、せっかくなので信州のちょっとした話題もお伝えしようと、理事長がローカルな四方山話を綴っていたものです。
その中からひとつ、2021年4月の記事を以下に移設しておきました。
こんな感じで、この新しいホームページでも、この場所で時々アップしていきたいと思います。

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【2021年4月26日 北アルプスの雪形】

午前中に外まわりの仕事を済ませ家に戻る道を走っていると、遠くに残雪の北アルプスがくっきりと見えていたので、少し足を延ばして(といっても30分)長野市の西隣の小川村までやってきました。
ここに北アルプスが良く見える展望広場があります。
麓から見上げる山並みもいいのですが、ここは標高もあるので南北数10キロにわたる連峰を一望できるところが魅力です。

今日は平日、月曜日にも関わらず、展望広場には5組ほどの人がいました。
この時期にここを訪れる人のお目当ては「雪形」です。
4月から5月にかけての短い期間しか見ることができないので、この時期の晴れて遠望の利く日は、「雪形」目当ての人には貴重な機会となります。

「雪形」というのは、雪解けと共に見えてきた山の地肌と残雪で描かれる絵柄のことを言います。
有名なのは、安曇野から見える爺ケ岳の「種まき爺さん」です。
この雪形が現れるのは、ちょうど苗代に種を蒔く適期にあたることから、農作業の時期の目安とされています。
この展望台からも見えるのですが、イマイチ分かりにくいので、今日、一番はっきり確認できた雪形をご紹介します。
上右の写真の矢印の先に見える、ひし形を四つ組み合わせた形が「武田菱」、武田信玄で有名な武田家の家紋です。(この日私が実際にスマホで撮影した写真を拡大しました!)
展望広場には、分かりやすい「雪形」の説明看板がありました(上左の写真)。
下右の写真は、マイカー越しの北アルプス。

説明看板によると、最近「ハイジの顔」という雪形が話題とのことですが、結構微妙で、残念ながら確認することはできませんでした。

「ごきげんスペースうえだ」が事業を開始しました。(2022年4月)

1枚目の写真は事業所の室内の様子です。
奥が活動室、手前は休息スペースです。

2枚目の写真は活動の様子です。
コンパクトですが、高い天井と採光の工夫により、圧迫感のない明るいスペースとなっています。

3枚目の写真は送迎用の車輛です。
毎日、上田養護学校までご利用者のお迎えに出掛けています。

4枚目の写真は事業所入り口の外観です。
玄関前の大きな屋根とスロープが特徴です。

【長野事業所】車でおでかけ♪(2022年5月)

天気の良い日は、戸外活動で公園を散策します!
様々な発見をしたり、おひさまの光や風がとっても気持ちがいいね!!

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